このスペシャルな車いすレーサーは、2019年から始まったスクーデリア・アルファタウリと日本企業RDSのコラボレーションによって誕生した。RDSは「今日の理想を、未来の普通に。」をコンセプトに掲げて斬新なデザインと製品を世に送り出しているテクノロジー企業で、プロトタイプを短時間で開発できる強みを活かしてモータースポーツ、医療、福祉、最先端ロボティクスなどの分野で様々な製品開発に携わってきた。

 

 

今回の車いすレーサー【RDS WF01TR AT01】に繋がる車いすレーサープロジェクトは2017年に立ち上げられたあと、車いすレーサーとして経験豊富な伊藤選手からの意見を得ながら進められた。トップレベルの車いすレーサーの開発プロセスは非常に複雑で、F1マシンと同じく、膨大なデータの分析が必要になる。ちなみに、400mまでのレースでは健常者アスリートの方が速いが、これ以上の距離のレースではパラスポーツアスリートが上回る。たとえば、10,000mなら5分、マラソンでは30分も速く走れるのだ。

車いすレーサーは、F1マシンと同じように高強度と軽量化が実現できる複合素材で製造されるが、最重要コンポーネントはシートだ。正しいシートが用意できれば、快適な座り心地と高強度が等しく実現されるため、パラスポーツアスリートは腕のパワーを最大限まで引き出せるようになる。尚、【RDS WF01TR AT01】のステアリング系コンポーネントはメインフレーム内に収納されており、ホイールは超軽量・超高強度のモデルが採用されている。そして、パワーユニットこそ人間だが、スクーデリア・アルファタウリのF1マシンをイメージしたリバリーは、この車いすレーサーとAT02がコンセプトと目標を共有していることを示している。

 

 

言うまでもなく、スクーデリア・アルファタウリは今回のRDSとのコラボレーションが成功に繋がることを願っているが、RDSの願いはさらに大きく、ハイテク車いすレーサー【RDS WF01TR AT01】から得た知見が障害を抱える人たちへ応用できるようになることに期待している。

 

詳しくはこちら www.rds-design.jp